かつては日本の田畑にごく普通に見られた「山田の中の一本足の案山子(か・か・し)」は、ふるさとの風景の中にもよく溶け合っていた。
時代の流れと共に最近では、イベントなどの祭り以外ではあまり目にしなくなった。どこかユーモラスで愛嬌(あい・きょう)者(もの)の案山子は、地域の特色やその年の流行、人気キャラクターなどなど、世相が反映されたりしているからだ。
偶然、晩秋の山里の道端で見かけた女性のマネキン人形?におもわずカメラをむけた。
その遊びゴコロで撮った背景には剱――があった。