静寂な池面に投影されたチンネや八ツ峰の岩峰、「逆さ剱」が朝日に際立っていた。
赤いナナカマドの紅葉に対してダケカンバは、緑葉から黄緑そして黄色に変わる。一方、落葉低木のミヤマハンノキは紅葉しないで茶褐色に枯れていく。
紅葉の写真で特に大切にしているのは、ハイマツやシラビソなど常緑樹の「緑の色」とのバランス。料理でいえば隠し味といったところか。
紅葉、黄葉をリズムとメロディーに置き換えると、緑葉によって一つの風景にハーモニーが生まれる気がする。