2017年2月12日
剣岳遠近(おちこち)
純白の衣まとう 険しい岩肌 上市町神田から

 冬型の気圧配置がゆるんで、明け方に降っていた雪がやみ、昼過ぎから晴れてきた。早速、芦峅寺の自宅から立山インターを過ぎ上市へ向かう。

 車窓からは剱を覆っていた雲がゆっくり取れはじめ、早月尾根から荒々しい小窓尾根のマッチ箱や小窓ノ王、剱尾根、そして最後に本峰が姿を現してきた。

 岩峰の険しい剱は立山連峰の中でも雪がつきにくいが、全山純白の衣をまとった山容は感動もの。

 300ミリの望遠レンズでのぞくと、誰もが山岳写真の醍醐味(だい・ご・み)を味わえる、その被写体は無限にある。