夜明けも間近、二十七夜の三日月が剱のマッチ箱から厳かに昇ってきた。シンプルな写真は6月3日、剱のちょうど真上にきたとき撮影したもの。満月の十五夜(135回に掲載)を5月22日に撮影してから数えて12日目、新月まではあと2日である。
これまでに月や星、太陽を追い求め、いろんな場所から剱を巡り、森羅万象を撮影してきた。天文や天体を取り巻く宇宙に関しては素人の部類で、大半は失敗や期待はずれで終わる。しかし、時たまうまく的中したときの喜びは何物にも代え難く、次の撮影意欲につながる原動力になる。