剱岳を夕陽(ゆう・ひ)が紅(あか)く染め、静かに一日の終わりを告げていく。
日暮れ間際になって、東の空の茜雲(あかね・ぐも)がドラマチックな光彩を見せてくれた。
富山の冬、立山連峰が青空にくっきり見える日は、まれで、また明日から単調な冬空が続くのかと思うとこんな日はホッと一息つく、何か得した気分になる。
大寒を過ぎれば少しずつでも日が長くなったのが感じられ、やがて節分へ。
雪国に暮らす人々の心は、もう春に向かって加速していく。