日の出間際、剱の山頂付近に節煙が舞い上がり、朝日に輝いていた。
剱岳の標高は何度か変更されている。初測量は1907(明治40)年に陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎芳太郎が測った2998b。その後、30(昭和5)年に3003b、68(同43)年には航空写真による測量で2998bと変わった。
そして、2004年、国土地理院が山頂に標高の基準となる三角点の標石を設置し、最新のGPS(全地球測位システム)測量で2999bと確定した。3千bには届かず落胆する声の一方わかりやすい数字という意見もあった。