剱岳を取り巻く里山には標高900bの鍋冠(なべかんむり)山(写真中央の右側)をはじめ、尖山、ハゲ山、三角山などユニークな名の山が多い。 木々に覆われ、たおやかな曲線の里山と、屹立する剱の岩峰が対照的だ。
「鍋冠」とは鍋を逆さにした形のこと。 立山黒部アルペンルートの森には、鍋冠杉という杉の頭がこんもり丸くなった立山杉がある。
調べてみると、鍋冠山には整備された登山道がなく、山頂は藪に覆われていて眺望はよくない。 登山には積雪期がいいようだ。 その奧に剱岳がどっしりと佇む姿を一度、眺めてみたい。