日没後、蒼天の下、雪の斜面が青く沈んだ。 左は「マッチ箱」から続く小窓尾根や剱尾根。右上には早月尾根屋別山尾根が、剱の頂へ述びる。 海に近い山域では気象変化が激しく、これほど穏やかな山々に出会うのは運がいいとしか言いようがない。
早月尾根の標高2224bから望む冬剱。 雪山には、荘厳で深淵、限りない自然の厳しさを秘めた美しさがある。 何か不思議な世界に引き込まれたようだ。
ここは私にとって特別な、未知の体験ができる場でもある。