2013年11月3日
剣岳遠近(おちこち)
晩秋から初冬へ彩り移ろい 上市町蓬沢から

同じ場所でも季節が変われば全く違った景色になる。この写真は、9月11日付の連載(19)「緑葉の海 ススキの金波銀波」と撮影地点はそう変わらない。私の場合、同じ場所から何度撮っても飽きることがない。

多くの失敗も含め、そこからまた新たな発見や感動が生まれることもある。そんなところに写真の面白さの秘密があるのかもしれない。

晩秋から初冬へ。山と里では違いがはっきり表れる。剱は新雪をまとう凜々(り・り)しい冬姿に。秋光がブナ、トチなどの木々を照らし、カエデやモミジ類が彩りを添え山々を包み込んでいた。