2013年11月10日
剣岳遠近(おちこち)
新雪の白・紅葉の赤・山の緑 樽沢横坑から

十数年前の11月、関西電力主催の「黒部ルート見学会」のツアーで、トロッコ電車が走る欅平から、、上部軌道などで黒部ダムまでいった。

阿曽原から仙人谷ダムまでの区間は、吉村昭の小説「高熱隧道」の舞台になった所で、トンネル内は熱気が立ちこめ、当時の面影をしのぶことができる。 ルート途中の「樽沢横坑」からは剱岳の眺望が楽しめる。

この時は運良く、剱に新雪が降り、紅葉の赤、山の緑の三段紅葉に息をのんだ。 秋は、黒部峡谷の絶景に憧れ、岩肌を削って造られた「下ノ廊下」の歩道を多くの登山者が行く。