2013年4月28日
剣岳遠近(おちこち)
剱の麓を泳ぐ(立山町金剛新より)

数年前、山肌の木々がまだ殺風景な頃、車窓からこいのぼりの姿が目に飛び 込んできた。春たけなわ、里から眺める剱岳もいつもとは違った和やかな山容に感じた。

だれもが心を奪われる風景だが、近年は核家族化や少子化が進み、家々であ げる数が少なくなった。こいのぼりも地域おこしや祭りのイベントなどで、雄大な川渡し、水の中を泳ぐユニークなものまで登場し、 楽しみ方も様々になってきた。

春風に乗って屋根より高く勇壮に泳ぐこいのぼりは、田舎や古里の景色に一 番よく似合うように思う。