2011年11月5日
立山連峰季節のたより
柿はさ

呉羽梨にはじまって、入善のジャンボ西瓜(黒部西瓜)、婦中町の葡萄、庄川ゆず、大沢野町(現富山市)のいちじく、魚津の林檎、そして南砺市(旧福光町)の冬の味、干し柿と
季節を通して富山には県産の果物が実に多い。
写真は28年ほど前に写したもので、その当時はまだ三軒ほどこのような情緒ある露天で干していたのを見かけた。しかし、その後急速にガラス張りのハウス農家が増え、
現在福光地区では金山さん農家一軒だけになったと聞く。
三社柿(さんじゃがき)は石川県境にそびえ立つ医王山から吹き降ろす寒風をうけ、
燦々と日光を浴びながら自然乾燥させ水分が抜け次第に白い粉を吹くようにして
柔らかく干しあがってゆくという。
また天候に左右され時間はかかるが、独特の食感と濃い甘みが特徴ともいわれる。
干し柿は日本各地の晩秋から初冬の風物詩でもあるが、
この記事が掲載される頃には干し柿の出荷もピークを迎える。


ペンタックス67 75_レンズ F4.5
F22 1/30秒 コダックエクタクローム64(EPR)