数年前、剱岳が見える撮影場所を探していた時、親切な土地の人からこの山のことを教えてもらった。以来、季節を変えて何度か登っている。
名前がユニークで、ハゲ山だから木がない?と思っていたら登って見ると木が多いのに
驚いた。
集落からよく整備された登山道があり、植林された杉林を抜けると途中からは松やトチ、コナラ、リョウブなど他にも名の知らない雑木が多く目につく。30分も歩けば頂上に着く。
標高は455Mの低山だが、眺めは360度、すこぶるいい。
冨山湾から能登半島の先端まで、反対側には剱岳をはじめ北アルプスの山々を望むことができる。足下には集落が点在し棚田など、のどかな里山の風景が広っている。
昭和30年代までこの上市町の種地区は胸まで泥田につかって田植えをしたという
「あわら田」が多かったが、今では土地改良されたという話だ。
北アルプスの山々はもうすっかり冬山の装いに変わり、雪に追い立てられるように
晩秋の里山では冬支度に忙しい。
そしてもうすぐ山里で暮らす人々は長い冬ごもりの季節を迎える。
写真データー ペンタクス645N 55mmレンズ F2.8
オート(絞り優先)F19 1/2秒
フジクロームベルビア(RVP)