「新緑が美しいところは紅葉もまた美しい!」というセオリーがある。
立山・黒部アルペンルートのブナ坂からブナ平は立山杉の原生林に混じって
ブナの大木が多い。
この写真を撮ったブナ坂は1986年(昭和61年)に林野庁・緑の文明学会が制定した
日本森林浴の森100選になっている。
5月半ばから6月はじめにかけて新緑がきれいなところで、春から初夏の頃には探鳥会も
おこなわれるが、秋の頃もバスで素通りするにはもったいないところだ。
さて、ブナ坂にはバス道路をはさんで、愛山荘と愛鳥荘があり、愛鳥荘は日本野鳥の会の創設者中西悟堂(明治28年金沢市生まれ)が命名した山荘(北日本放送管理)で、2階の一室には彼の書による「愛鳥荘」の篇額が掲げられている。自然と人間の共生(開発と自然保護)のあり方を半世紀以上も前から提言してきた人で、「鳥のすみかは日本中の山林、原野、水辺である。そういう鳥たちを自然のままで守ることは、とりもなおさず日本の山河を守ることでもある・・・」
「野の鳥は野に」評伝・中西悟堂 小林照幸著(新潮社)参考までに。
データ− ペンタクス67 75_レンズ F4.5
F22 1/8秒 フジクロームベルビア(RVP)