2011年10月8日
立山連峰季節のたより
朝の投影ー池の平にて

風のない静かな秋天の朝、池の湖面には朝日に映えた剱岳のチンネをはじめ、
八ツ峰の岩峰が鮮やかに映っていた。
ここは北アルプスの中でも静寂につつまれた場所の一つで、
小さなキャンプ場と池の平という山小屋がある。
もともと、大正時代のはじめ頃、小黒部谷に鉱石(モリブデン)が採掘され、
その後、鉱山が閉鎖されたのを機に、事務所を一般登山者に利用出来るよう
山小屋として再建された経緯がある。(池の平小屋ホームページより)
さて、通称裏剱の景勝地として全国から訪れる登山者や写真愛好者から
親しまれているが、一年で最も賑わうのがこの紅葉の時期だ。
とはいっても深山の華やかな秋は長くても、一週間から10日あまり、
一瞬にして終わりを告げることもある。
早い年にはこの時期に雪が来てしまうからである。
雪が積もると客足も急に途絶え早々と小屋じまいになる。

データ− ペンタクス67  75_レンズ F4.5
F16 1/15秒 フジクロームベルビア(RVP)