2011年9月3日
立山連峰季節のたより
山麓郷愁

私の住む立山の麓、芦峅寺(あしくらじ)の山村でも
朝晩はめっきり涼しくなって、秋の気配をそこかしこで感じるようになってくる。
写真は朝の逆光にススキの穂が金茶色に光り輝き、立山連峰の空にこの秋初めてのうろこ雲が現れた。犬をつれて山野を歩くと、ツクツクホウシやキリギリスは声を潜め、
道ばたでは露草をはじめ、エノコログサ、ゲンノショウコなど、花野の陰で
コオロギの声がどこか寂しげに鳴いている。
さて、この夏、北陸でも猛暑や酷暑の日々に加え、台風の襲来がなかった代わりに、
ゲリラ豪雨など予期せぬ災害に悩まされた人も多かったに違いない。
身体の方は寝不足など、夏バテから徐々に解放されると少しヤレヤレといった気分になる。
言葉の歳時記をあれこれめくると、白露、天高く、山田の秋、夕空に秋風、十五夜など、
心ははや何か物想いにふけりたくなる秋思や旅愁の季節へと傾いていく。


ペンタックス645N 55mmレンズ F2.8
F11 1/250秒 フジクロームプロビア100F (RDPV)