2011年7月16日
立山連峰季節のたより
雨上がりの神樹

立山黒部アルペンルートの玄関口の美女平から上ノ小平上部にかけての
溶岩台地にはタテヤマスギの老木古木が数多くある。
2004年度の富山森林管理署のタテヤマスギ巨木調査で、
幹周り6mを超えるものが147本確認されている。
私事で恐縮だがふるさとの魅力を再発見し、“地域を元気に勇気づける番組”
(NHK金特)「巨樹が眠る神秘の森」に登山家の田部井淳子さんと
ゲストとして出演する機会があった。
番組の中で究極は杉の年代推定だった。
タテヤマスギを長年研究している富山市在住の平英彰さん(元新潟大学大学院教授)
が切り株を採取し、名古屋大学年代測定総合センターで測定(放射性炭素年代測定法による)した結果、杉は2000年ほど前(弥生時代)に成長をはじめ、伐採されたのは1300年ほど前(奈良時代)であったという驚くべき数字だった。
さて、人は美しい海や川の風景を見ていると自然に心が癒されたり、清々しい気持ちになる。では樹木はどうだろう?それは明日への生きる力、パワーをもらうという。
写真の立山杉の巨木(幹周り9.20b、)から今年の夏の
猛暑に負けないエネルギーを感じとってもらえたら嬉しいかぎりだ!


ペンタクス645N 35_レンズ F3.5
絞り優先オート F16 1秒 マイナス0.3歩正
フジクロームベルビア100F(RVPF)
撮影日 2010年7月4日