2011年6月25日
立山連峰季節のたより
雷鳥孤高

今から26年ほど前に撮った写真で、私がまだ山小屋に勤めていた1980年頃だったと思う。
写真熱が高じ中判のカメラを買って本格的に写真を撮りはじめた時期で、
仕事の合間を見てはカメラ片手に出かけた。
しかし、自己流だったので山岳写真という視点よりも日々の山小屋生活の中から見つけた被写体が主で、山々に現れる雲に一喜一憂したり、高山植物を芽吹きから冬枯れするまで
定点撮影したり、ライチョウなどをモデルにして撮っていた。
この時は別山の頂上付近で偶然出合った一羽のライチョウがケルンの上に
ちょこんと乗ってポーズを取ってくれた。
4月から5,6月の時期、オスのライチョウは自分の縄張りを見張るため、
岩場などの高い所にぽつんといる姿をよく見かける。
近寄っていってもさほど警戒心もなく、ちょうどきれいな形のひつじ雲が
広がっていたので逆光の空をバックにすると、ライチョウがシルエットに浮かび上った。


データー ペンタックス67 75mmレンズ F4.5
F11 1/500秒 コダックエクタクローム64 プロ(EPR)