2011年6月18日
立山連峰季節のたより
立山杉にいろどる

立山駅から出ている立山ケーブルカーの終点は標高977mの美女平である。
そこからブナ平、さらには滝見台からこの写真を撮った下ノ子平あたりにかけて、
タテヤマスギやブナ、ネズコなどの古木大樹に囲まれた森が広がり、
季節によってさまざまな木々の花が咲き競い合う姿が面白い。
早春のユキツバキやマンサクにはじまり、
立山に“春“を告げる清楚な白い花がニオイコブシ、
その他ムシカリ、ウワミズサクラ、ムラサキヤシオツツジが咲き、
赤味をおびた蕾から薄いピンクのシャクナゲが見ごろになると山は初夏である。
立山の森の魅力は?と聞かれたら、季節やその日の天候(雨や霧の日でも風情があってよい)にも左右されるが、写真のようなおもいもよらない出合いがある。
それを一言でいえば“ときめき”かもしれない。
シャクナゲが終わる頃、弥陀ヶ原高原の一角、弘法ではミズバショウが咲きだし、
下界ではアジサイが花開く頃で、北陸では梅雨入りがカウントダウンされる。


ペンタックス645N 35_レンズ F3.5
絞り優先オート F22 1/2秒 プラス1補正
フジクロームベルビア100F(RVPF)
撮影日2005年5月28日