2011年6月11日
立山連峰季節のたより
きらめく悪城の壁

称名滝に向かう途中、称名川をはさんで切り立った壮大な岩壁が人目を惹く。
“悪城の壁”と呼ばれ、一説には「とても恐ろしく、砦のように人を寄せつけない崖」の意がある。立山火山の噴火によって流れ出た溶岩台地を10万年という気が遠くなりそうな歳月に、氷河と称名川の浸食作用によって造られたといわれ、横幅2キロb、高度差約500b、一枚岩盤としては落差350bの称名滝と共に日本一のスケールを誇る。
さて、写真ではその迫力を伝えるのが難しいが、この日、雨上がりに真夏を思わせる
強い日差しが照りつけ、周りの新緑に岩壁を伝う清水が光って、
清々しい写真になったように思う。
しかし、その青空も束の間、山峡の天気は不安定でまた雨空に変わった。


ペンタックス645N 55mmレンズ F2.8絞り優先オート F22 1/30秒 
マイナス0.3補正
フジクロームベルビア100F(RVPF)