2011年4月30日
立山連峰季節のたより
アルプスが見える港町

港から北アルプスの立山連峰が見える!
画面左からは残雪の僧ガ岳や毛勝三山、そして剱岳、立山、大日岳へとつづいて、
一番右端には薬師岳の山容まで写っている。
この小さな港町が気に入っているのはただそれだけの理由ではない。
古びた漁船もさることながら、港周辺の路地に昔の面影が残る町のたたずまいで、
さびたトタン板の壁や黒い瓦屋根の家並みに何か懐かしさを覚える。
最近はどこの漁港も近代化が進んで、どこかよそよそしく素っ気ない。
時代の流れとはいえ、古風な漁師町が次々に姿を消してしまったのが残念だ。
かつて北前船で栄えた日本海の港町のイメージはどこかひなびた風情が似合う。
季候、風土がそうさせるのかもしれない。
一時、冬の日本海一人旅にあこがれたことがあった。
寒風が肌を刺す鈍色の海を眺めながら、黒い雪雲から吹雪が舞い、
浜辺に打ち寄せる波に気持ちが昂ぶった思い出がある。
風薫る5月の港は今、イカ釣り漁が一段落し、
この写真のような天気のよい、穏やかな日には蜃気楼も出現することだろう。

魚津・補助港(二口漁港) 


データー ペンタックス645 35mmレンズ F3.5 
絞り優先オート F22 1/10秒 マイナス0.3補正
フジクロームベルビア(RVP)