2011年4月23日
立山連峰季節のたより
里山の春

北陸の平野部では桜全線も北上し、代わって山間地で山桜や
八重桜が咲きだす季節を迎える。
桜といえば日本人にとって、かつては“散華(さんげ)”といわれ、
今日のような平和な暮らしにとけ込んだ、明るい楽しい花ではなく、
悲しい花でもあったようだ。
さて、杉林に囲まれた社が田んぼの中にぽつんと建つ風景は珍しくはないが、
写真のようなまるで日本の原風景に出合うと、自然と心が洗われる。
もともと神社とは、日本人が神さまをお祀りし、お参りするための施設。
で、人間にも個性があるように、神さまにも個性があるという。
つまり日本の神さまは「八百万の神」というぐらいいろいろな神さま?がいるらしい。
数多い神社の中で八幡様をお祀りする神社は、全国に一万四千社以上あるともいう。
ところで、この立山町中山にある八幡宮の極めつけは境内の南側に桜が咲きほこり、
鳥居と幟の真ん中になんと“剱嶽”の姿があった。
地域住民の人々の心意気が感じられ、いつか村祭りの日に幟が立つのを
是非見てみたい社である。  

                                      
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