2011年2月19日
立山連峰季節のたより
冬カモメ乱舞

冬の海を見たくなった時などは滑川や魚津の方へ自然に足が向く。
撮影に興がのってくると、黒部から入善、さらには朝日町のヒスイ海岸まで。
そうかと思えば、岩瀬浜、四方、新湊、氷見など、気が向けば途中の港町
に立ち寄ったりしながら転々と撮影している。
富山湾から純白の立山連峰がくっきり望める日は心も躍るが、
日本付近が縦縞模様の強い冬型の天気図になった時や日本海を発達しながら
低気圧が通過する日など、海は大荒れとなる。
そんな凜烈の海と一時対峙すると、心が洗われるようで好きだ。
悪天候の日は漁も一休みで浜には人気もなく、代わりにカモメが
いい被写体になってくれる。
この日、冷たい季節風が吹く中、太陽が顔を出し晴れてきたと思うと、
またたく間に黒い雲におおわれ、あられ混じりの風雪模様になった。
雪は降ったりやんだりの繰り返しで、次々に打ち寄せる波立つ河口の浜辺には
小魚を狙ってカモメたちが群がっていた。
カメラをもって不用意に近づいた私にカモメたちは驚いたのか、
一斉に飛び立った。間一髪、その瞬間をねらって夢中でシャッターを何度も切った。


ペンタックス645N 400oレンズ F5.6 
シャッター優先オート F4.5 1/180秒 
フジクロームベルビア(RVP)