コマクサと剱岳の組み合わせの写真が撮りたくて、後立山連峰の南端にある蓮華岳に登った。
針ノ木雪渓をつめて佐々成政のザラ峠越えでよく知られる針ノ木峠につく。長野県大町市と富山県立山町との県境で、緩やかな尾根路を小一時間行くと、蓮華岳に広がる砂礫(さ・れき)の斜面一帯には、タカネツメクサなどと一緒にコマクサが群生して咲いていた。残念ながら剱は雲に隠れていたが、白い大きな長次郎雪渓がその存在感を引き立たせていた。
コマクサといえば高山植物の女王といわれ、立山連峰では見かけない花の一つ。花言葉は「高嶺(たか・ね)の花」。