蜃気楼(しん・き・ろう)でよく知られる魚津の港では、冬の時期、ウマヅラハギ(カワハギの種類)がよく水揚げされるという。頭部が長く顔が馬面に似ていることからこう呼ばれる。
写真の魚津補助港は、その南に位置する小さな港で、僧ケ岳から薬師岳まで、北アルプスの山脈が一望できる所。町のたたずまいにも風情があって富山で好きな港の一つだ。
凍(い)てつく夜明けの港に明かりをともした一隻の漁船が帰ってきた。その背後、ほんのり朝焼けした空に凜(りん)とたたずむ剱がいい。近くの滑川漁港では春の味覚、ホタルイカ漁もはじまったばかりだ。