2015年9月20日
剣岳遠近(おちこち)
珍しい二重の笠愚も 刻々と 伊折端から

 夏から秋への季節の狭間(はざま)には、南と北の大気がつばぜり合いをする。秋雨前線や台風など、気象変化が激しく、空にもいろんな形をした雲が現れる。

 今日は剱の上に珍しい二重の笠雲がかかっていた。刻々と変化するので、それに気付く人は案外少ないかも。この時は南から黒い雲がどんどん押し寄せ、青空をかき消し、剱も見えなくなり天候悪化のサインである。

 日々、暮らしの中でふと見上げた空に面白い雲の写真が撮れると一喜一憂し、それだけ今日一日がなんだか楽しくなる。