早苗の田んぼに杉の木立で囲まれた家は、「日本のふるさと」を思わせる。
緑の里山の背後に残雪を抱いた立山連峰が映る景色は、「富山の原風景」そのもの。通りすがり、弱い西日を受けた立派な散居の農家を撮影していたら、偶然遠くの方から、早苗を植えながら1人の農婦が私の方にゆっくり近づいてきた。
相手はこちらを気にする様子もなく、こちらも自然にカメラで応えた。
結果は、オーライ。平凡な風景写真は人がいることで思いの外、引き立った。