山気澄む空に突き出た左の岩塊が前剱、その後に剱岳本峰、右端は源次郎尾根の2峰へと続く。
前景のナナカマドが、剱を背景に際立っていた。ナナカマドの紅葉は「赤」でも、その色合いはさまざま。赤にオレンジがかった朱色や紅色、真っ赤、深紅まである。
配色を工夫して撮影することで、見る人の受け取り方に変化を与えることができる。
剱の山肌は茶系から黒の暗色だが、明るい空の青、ナナカマドの鮮烈な赤など、組み合わせ方次第で写真全体の印象も大きく変わる。