2014年9月28日
剣岳遠近(おちこち)
配色工夫して撮影 印象変化 剱沢から

 山気澄む空に突き出た左の岩塊が前剱、その後に剱岳本峰、右端は源次郎尾根の2峰へと続く。

 前景のナナカマドが、剱を背景に際立っていた。ナナカマドの紅葉は「赤」でも、その色合いはさまざま。赤にオレンジがかった朱色や紅色、真っ赤、深紅まである。

 配色を工夫して撮影することで、見る人の受け取り方に変化を与えることができる。

 剱の山肌は茶系から黒の暗色だが、明るい空の青、ナナカマドの鮮烈な赤など、組み合わせ方次第で写真全体の印象も大きく変わる。