真夏の太陽が富山平野から能登半島に沈み、小窓の王(写真中央)と垂直の岩壁を赤く染めていく。
池ノ谷ガリーは剱岳本峰から北へ伸びる北方稜線のバリエーションルート。
池ノ谷乗越から急斜面のザレ場が続き、一歩足を踏み出すと落石が起きてしまいそうだ。
一般登山道のような標識やクサリバ、ハシゴなどの補助手段が無いバリエーションルートは、危険度が高く、最後は各自の経験や判断能力、体力に委ねられる。
ここを難なく通過すれば、テント場にもなっている三の窓にいたる。