2013年8月4日
剣岳遠近(おちこち)
謎めいた白い道 夏をゆく  池ノ谷上空から

数年前、盛夏の剱岳上空を飛んだ。緑に覆われた山肌にY字形の池ノ谷の白い雪渓が目を引く。  

左から小窓尾根、池ノ谷二俣から左に突き上げる雪渓の最上部の凹部が三の窓、Yの字雪渓を挟んだ尾根が剱で最も険しいとされる剱尾根だ。 右端は剱への一般登山ルートとなる早月尾根。 別山尾根(写真上部右側)と合流し山頂へ続く。

立山カルデラ砂防博物館の調査では、池ノ谷右俣の雪渓が厚さ40bに達する氷体と分かり、北アルプスで4カ所目の氷河に認定されるかも知れない。今後の調査が興味深い。