本文季節は目に青葉。宇奈月駅からトロッコ電車に乗って、
黒部峡谷をさかのぼると、出平ダム湖の対岸に
荒々しい岩峰が天に突き上げるようにそびえ立つのが見えてくる。
出六峰（だしろっぽう）とよばれる六つの岩山で、
季節を通し、また、その日の天候や時間によってもさまざまに変化する山姿は見飽きない。
まだ写真でしか見たことがないが、中国・安徽省（あんきしょう）
にある景勝地、黄山（こうざん）にもどこか似ているところがあって、
 “山紫水明”一幅の水墨画をイメージする。
そんな理由から写真のような晴天よりも、
わざわざ雨霧の日を選んで撮影に出かけたこともあるが、
雨上がりの新緑もそれはそれでまた格別な趣がある。

ペンタックス645N　55�_レンズ　Ｆ2．8
絞り優先オート　Ｆ22　１/30秒　マイナス0．3補正
フジクロームベルビア１００F（ＲＶＰF）
撮影日：2006年5月12日