写真のコバイケイソウや、ニッコウキスゲ、シャクナゲなどは花の当たり年があり、こんなに群生したのをここで見たのは初めて。撮影を始めた頃は曇っていたが、徐々に青空が広がり、山々は快晴になった。
存分に写真を撮り、カメラをしまって帰ろうとした際、東大谷から夏雲がわき上がってきたので、もう一度撮り直した。
写真は一度撮ればすぐ納得する時と、いくら撮っても撮り切れず、その場を立ち去りがたい時がある。その幕引きが谷から上がってきた雲で、あっという間に剱を覆い隠していった。