2018年12月30

剣岳遠近(おちこち)

きらめく聖夜に浮かぶ大樹  稲葉山牧場から

  県の西部、小矢部市に標高347メートルの稲葉山という山がある。写真を撮ったこの場所は牧場になっていて、二十数年ここに通っている。

 里山を代表するコナラという一本のドングリの木があって、その大樹を主役に、白銀におおわれた立山連峰を遠景に配し、中景には砺波平野に点在する散居村も見え隠れする。

 もう一つひそかな楽しみがある。

 夕空に剱が蒼(あお)く沈んだ頃、家々に灯(あか)りがともりはじめる。やがて市街地の夜景がイルミネーションに変わり、この木が大きなクリスマスツリーになって夜空に浮かび上がる。