2021年10月10日

 

剣岳遠近(おちこち)

絶景の紅葉 さまよい求める  国見岳中腹から

 紅葉の仕方は毎年同じ場所でもさまざまだ。同じナナカマドの赤系でも紅色や深紅、オレンジなど、晴れや曇り空、雨露に濡(ぬ)れたら色合いも鮮やかに見えたり、くすんで見えたりする。

 気象変化で微妙に違って見えるから撮り方には神経をつかう。また、撮影は時間との闘いでもある。この撮影の数十分後、次々に雲が湧き上がって山々の景色はかき消され、空は灰色になってしまった。ここにカエデのオレンジや黄色、ハイマツの緑でもあれば最高なのだが……。何はともあれ絶景の紅葉を求めるなら自らの足でさまよい歩くしかない。